モーリスマイナー 1,000,000 競売にかけられる。
モーリスマイナーミリオン競売にかけられました。
英国車で初めて100万台のセールスを達成した事を記念して
Morris Minor 1,000,000が販売されました。
特徴はボディカラーがライラック色。
シートは白の革張り
2Drセダン
この仕様の一車種のみ。
病院などを援助するためのキャンペーンとして一役かった車両です。
その台数はわずか349台です。
そのうち左ハンドルは30台
その中のなんと
シャーシナンバー1000001の車両が今年(2015年1月)
アリゾナで競売にかけられました。
この車両は1960年12月13日に製造され、
北アメリカに輸出された記録が残っています。
きれいに仕上げられた車です。
元は倉庫で眠っていたかなりくたびれた車両の画像がありました。
それでも正式に1番のNoが与えられているので数少ない30台の中の1台です。
この落札価格が $27,500-(約340万円)
この約2か月後、ヨーロッパで同じようにMinor 1,000,000が
競売にかけられました。
落札価格は£25,760- (約490万円)
庶民的な車が高級車になった瞬間ですね。
ライラック色のマイナーが誇らしげに見えます。
どちらの車両もいつ造られ、どこに販売された記録がしっかり残っています。
記録を残し、伝承していく。
製造日が分かるだけでもオーナーとしてはとても嬉しく感じるはずです。
それはまるで子供の誕生日の様に。
そして、メンテナンスをしながら育てていく、歴史を積み上げていく。
車と一緒にたくさんの思い出が増えていきます。
車の再生番組などでも車への思い入れと、
家族の思い出がよく語られます。
確かに私も乗り継いできた車を見ると、その車との思いでが蘇ります。
音楽でもそう。
懐かしい曲を聴いただけで当時の事を思い出せます。
車も一緒に過ごした人や時間を記憶に残してくれると思います。
モーリスマリーナは部品もしっかりと供給されます。
これからも普通に動かして行ける車だと思います。
英国のすばらしい文化です。
私はいつかはきっとMorris Minor 1,000,000の実車を見たい。
そして、日本でも走らせたいと思います。