モーリスマイナーバンの生産記録を取得 (ノックダウン生産)
1957年製モーリスマイナーバンの登録完了。
英国車の感心する所の一つに当時の車体番号がはっきりしていれば
ブリティシュモーターインダストリ ヘリテージ トラスト発行の
ヘイテージを発行してもらうことが出来ます。
いつ、どこで、どう販売されたかが分かるのです。
モーリスマイナーバンのヘリテージを見てみると
車両はコンプリートノックダウンで輸出された物とわかります。 コンプリート・ノックダウンとは、
部品の組立、ボディの塗装やシャーシの溶接などの工程を現地工場で行います。
その為、設備やある程度の技術者が必要になります。
書類にもプライマー仕上げで輸出された記載となっているので、
輸入元のニュージーランドでこの色に塗られたのでは無いかと想像します。
このコンプリートノックダウン方式のほかにセミ・ノックダウンがあります。
これはある程度大きな部品のユニットのような形で輸出して
現地では組み付けるだけ 簡単な作業で車が生産出来る状態です。
このため、技術力のあまり無かった国などはこの方式で生産されました。
日本ではどうだったかと言うと、 たとえば、日産自動車。
(写真は第二回くりはま花の国横須賀ヒストリックカーデイより) 左が日産オースチンA50 ケンブリッジ
右が オースチンA90 ウエストミンスター
ボディサイズは違いますがソックリ
ノックダウン?それとも国産でライセンス生産?
戦後日本は産業復興には自動車産業は不可欠と政府指導の下、 自動車メーカー成長のため、ノックダウン生産が推進されました。
日産は1953年にオースチンA40でノックダウン生産を開始、
翌1954年にはA50へモデルチェンジして生産をしました。
この後にライセンス生産へと切替わっていき、
1958年10月に完全国産化のA50が作られました。
ノックダウン生産から5年、
英国技術者指導のもと、 部品から車体まで国内で作れる様になりました。
今回エントリー頂いた日産オースチンA50、
年式で見ると完全国産品の車両の様です。
この様に当時の状況を知ると、ますます車に愛着が沸きます。
車体番号はとても重要です。
日本の登録時などで番号が変更されてしまうとヘリテージが取れません。
(車の素性が分からなくなってしまいます。)
愛車の当時の時代背景を思い浮かべながら車を見るのも楽しい事です。
このヘリテージ取得に関心のある方はお電話下さい。
(株)バンブーシュート
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Fax 046-884-9356
担当 アリヤマ ハヤト
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