マイナーレストアShopの写真
先日、海外で有名なレストアショップの古い会社案内を見ました。
その中の一枚、溶接写真が少し気になります。
卵の殻の様に車体全体で力を受けるモノコックボディのモーリスマイナー。
そこが、モーリスマイナーの設計の良い所の一つでもあります。
歪があると直ぐに塗装の割れや走りに問題が出てしまうので、ボディレストアの板金は神経を
使います。その為現在もパネル部品がシッカリ供給されています。
でも不思議なのは上の写真の板金。
パッチワークの様な継ぎはぎ溶接。
トーションバーやリーフスプリングなどテンションがかかった状態の
溶接は歪が出やすいのでは?
アンダーコートを塗る事で分かり難くなる部分でもあるので板金状態を
見分けるのは難しいと思います。
それでも水の溜まりやすい場所や下回りは念入りな確認が必要ですね。
当社の車のメンテナスを全て任せているガレージグレイスにある
気合の入ったフルレストア車両のモーリスマイナーの下回りはこんな感じです。
アンダーコートで隠されていない偽りのない車体で惚れ惚れします。
安全はきちんとしたボディーがあってこそ。
継ぎ接ぎやパテで誤魔化さない車作りが必要と思います。
自分の車のフレームなどを見る機会は少ないと思いますが
塗装などをやり直す場合は是非、自分の目で確認する事をお勧めします。
上の写真からこんな感じに。
レストアはとても手間と時間がかかりますが、そのかけた手間の分だけ
数年後違いとなって出て来ます。
ボディーが良ければ車は長持ちし、また最適なタイミングでお金をかける事も
維持を楽にするポイントです。
(株)バンブーシュート
有山 勇人
電話090-2672-2756