クリッパーブルーのトラベラー
日本の気候に塗料が合わず、塗装が割れてしまったトラベラー。
エンジンも内装も、そして木枠も全てバラしたボディだけの状態。
古い塗装を剥がす作業は気が遠くなります。
オリジナルから途中で上塗りされており、塗装の厚い所、薄い所のムラがあります。
これを手作業で剥離していきます。
平面ではないので簡単にはいきません。
一日の作業でも思いのほか進みません。
しかし、この剥離をしないと数年後にはまた塗装が悪くなってしまいます。
上塗りを繰り返しても下地がしっかりしていなければ意味がないのです。
50年残ってきた車ですから、今後50年残したい。
部品も供給されているのでそれが可能なのです。
後世に残せるくるまです。
そのためには、ポイントでちゃんと手をかける事が必要です。
そして、当時から使っているボンネットやドア
一度外してから塗装します。
仕上がりを重視し、ピッタリとチリを合わすのに何度もセットして確認します。
ほんのわずかなズレが見た目を損ねてしまうからです。
そんな工程を繰り返し、クリッパーブルーの外装がかなりできあがりました。
クリアーを吹かないソリッド塗装。
非常にきれいです。
匠の手により当時の色がよみがえりました。
最高の一台です。
エンジンは1100cc
ハーネスは登録時に交換済み。
ミッションも交換済み。
ブレーキはディスクブレーキに変更済み
せっかくなのでフロントガラスは熱線入りにします。
これが非常に便利、雨の多い日本では効果絶大です。
普通に日常使い出来る仕様です。
一度見たら忘れられないデザイン。
ドライバーの印象を引き立てます。
今後、エンジンや部品が組み込まれて行きます。
一から車を作っているような感じです。
普段見えない所が見える。
ドンドン愛着が湧いてしまいます。
完成までもう少し
もう暫くお待ちください。